Windows 365 Enterpriseを構築する

Windows 365 Enterpriseの中でも最もシンプルな下記の環境で構築してみます。

  • プラン:Enterprise
  • 結合の種類:Microsoft Entra 参加
  • Active Directory:無し
  • Azureネットワーク:無し
  • オンプレ:無し

1.デバイスグループ作成

Windows 365用の動的グループを作成します。

(device.deviceModel -startsWith "Cloud PC")



2.カスタムイメージ作成

Enterpriseでは任意のカスタムイメージを利用出来るためカスタムイメージを作成します。

2.1.VM作成

Windows 365は共有イメージギャラリーが利用出来ないため、通常のマネージドイメージを利用します。

そのため、VM作成時に「セキュリティの種類」を「Standard」に設定します。




2.2.日本語化

Azure VMのデフォルトは英語なので、ログインして日本語化します。

Azure VMのWindows 10の日本語化

2.3.カスタム設定

カスタムイメージに組み込みたい任意の設定を行い、Windows Updateも最新にしておきます。

設定が完了したらSysprepを実行します。

Sysprepがパッケージに関するエラーで失敗した場合、下記コマンドで該当パッケージを削除します。

Get-AppxPackage | Where-Object {$_.PackageFullName -like "*<Name>*"} | Remove-AppxPackage -Allusers


2.4.イメージ化

Sysprepが完了したらVMをイメージ化します。

イメージの種類はマネージドイメージを選択します。




3.カスタムイメージ追加

1.Intune管理センターを開き、「Windows 365」-「カスタムイメージ」-「追加」をクリックします。



2.下記の通り設定し、「追加」をクリックします。

  • イメージ名:<任意の値>
  • イメージバージョン:<任意の値>
  • サブスクリプション:<作成したイメージが存在するAzureサブスクリプション>
  • ソースイメージ:<作成したイメージ>


3.カスタムイメージの追加は1,2時間かかります。



4.カスタムイメージが追加されたことを確認します。




4.プロビジョニングポリシー作成

1.Intune管理センターを開き、「Windows 365」-「プロビジョニングポリシー」-「ポリシーの作成」をクリックします。



2.下記の通り設定し、「次へ」をクリックします。

  • 名前:<任意の値>
  • ライセンスの種類:Enterprise
  • 結合の種類:Microsoft Entra に参加
  • ネットワーク:Microsoftがホストしているネットワーク
  • Microsoft Entra シングルサインオン:■


3.カスタムイメージを選択し、「次へ」をクリックします。



4.下記の通り設定し、「次へ」をクリックします。

  • 言語と地域:日本語
  • デバイス名のテンプレートを適用する:■
  • 名前テンプレートを入力してください:<任意の値>
  • サービスの選択:<任意の値>


5.任意の「スコープタグ」と「割り当て」を設定し、「作成」をクリックします。



6.プロビジョニングが完了したことを確認します。




5.Windows 365へ接続

1.「Remote Desktop」を起動し、「登録」をクリックして認証します。



2.認証後、クラウドPCが表示されることを確認し、ダブルクリックします。



3.「はい」をクリックします。



4.接続出来たことを確認します。




6.条件付きアクセスを利用している場合

Windows 365を条件付きアクセスの対象または対象外にする場合、接続方法によりますが基本的に対象のアプリは下記の通りです。

  • Windows 365
  • Azure Virtual Desktop
  • Windows Cloud Login
  • Microsoft Remote Desktop

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