Windows 11には「クリップボードの履歴」という機能があります。
「Ctrl+C」や右クリックメニューのコピーでクリップボードに格納した文字の履歴を記憶する便利な機能です。
また、文字だけではなく画面キャプチャ等も記憶されます。

今回はこの「クリップボードの履歴」の設定をIntuneで「オン」に設定します。
該当するIntuneポリシーが見つからなかったので、PowerShellスクリプトでレジストリキーを変更します。
1.スクリプトの配布
1.Intune管理センターを開き、スクリプトを作成します。

2.任意の名前を設定し、「次へ」をクリックします。

3.下記の通り設定し、「次へ」をクリックします。
- スクリプトの場所:<PowerShellスクリプトを指定>
- このスクリプトをログオンしたユーザーの資格情報を使用して実行する:はい
- スクリプト署名チェックを強制:いいえ
- 64 ビットの PowerShell ホストでスクリプトを実行する:はい

スクリプトの中身は下記の通りです。
EnableClipboardHistory.ps1
## クリップボードの履歴
# レジストリキーのパス
$registryPath = "HKCU:\Software\Microsoft\Clipboard"
# レジストリ値の名前とデータ
$valueName = "EnableClipboardHistory"
$valueData = "1"
# レジストリ値を設定
Set-ItemProperty -Path $registryPath -Name $valueName -Value $valueData
4.任意の「割り当て」を設定し、「追加」をクリックします。

2.スクリプト実行後の確認
PowerShell実行後、「クリップボードの履歴」が有効化されることを確認します。

3.おまけ
Intuneの構成プロファイルの「設定カタログ」-「エクスペリエンス」に「クリップボードの履歴を許可する」という項目があります。
しかし、この項目を「許可」に設定しても「クリップボードの履歴」は自動的に「オン」になりません。
そのため、「クリップボードの履歴」を強制的に「オン」にしたい場合は、今回のようにレジストリキーを変更する必要があります。
なお、「クリップボードの履歴を許可する」を「許可しない」に設定した場合、「クリップボードの履歴」が「オフ」になり、グレーアウトされます。

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